シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない
第7章 海岸線
トゥーブスは物陰から飛び出してきたサメめがけて大型バルカン砲を撃ちまくる
完全に何百発もの弾を食らい、いくつもの爆発が輝く
その輝きを目印に、高台に構えていたエイミーのビーム・ライフルが撃ち抜いた
「ナイス、エイミー!!」
一瞬動きを止めたサメの背後に揺らぐ影
ザックのジムⅢが巨大なメガトンハンマーを振りかぶっていた!
「ドンピシャ」
ハンマーの柄の部分に幾つも並ぶノズルが火を噴く
と同時に凄まじい勢いでサメめがけて押し潰す!
ドォォォォォォーーーーンンンンッッ!!!
地震のようにコロニーの外壁が波打ったように揺れる
「ザック、ザック、ザック!!!
コロニーを潰す気かッッ!!??」
慌ててトゥーブスが旋回する
「手加減できるかよ」
ザックはぶっきらぼうに答えると、メガトンハンマーを離して、すぐさま粘着弾を用意する
タンッ! タンッ! タンッ!
ピンク色の粘着物かサメとハンマーにへばり付く
続けて遠距離から正確にエイミーが追加の粘着弾を食らわせていく
「止めてやったぜ」
「やった! ザックがサメの足を止めた!!」
「ヒレだ、ヒレ!!」
「どっちでもいいって!!」
後ろからマット機がやってきた
「でかしたぞ! コンテナだ!コンテナ持って来いッッ!! まだ近付くなよ?
この状態からアーチーとブルはヤラれたんだ
注意しろ! 警戒を解くな!」
ザック、マット、トゥーブス、ジョーの4機がビームサーベルを取り出し、包囲する
遅れてジェームス機がコンテナを運んできた
「やったじゃねーか、トドメは誰がやった?」
トゥーブスが〈ザックがトドメをさした〉と言おうとしたが、それよりも先にザックの声が入ってきた
「動きを止めたのはトゥーブスだよ、ジェームス! それに追い込んだのはジョーだ」
トゥーブスはハァ??という顔をした
「バカ! なに謙遜してんだよ?
トドメはメガトンハンマーじゃねぇか!!」
「いや、そういう意味でのトドメはエイミーだ
アイツのライフルがトドメをさしたんだ」
「そうか、そうだな」
「よくやったぞ、エイミー!」
「やったな、エイミー!」
皆は片腕を上げて勝利を宣言した