シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない
第7章 海岸線
シャワーを浴びて、報告業務も済ませるとザックたちは任務から解放された
明日からはまた新兵器の実地訓練の日々に戻るのだろう
今日はもう任務もないし、寝るにはまだ早い
ザックは軍の車を借りて出発する準備をしていた
そこにやってきたのはエイミーだ
すでに私服のキャラクターもののシャツを着ている
「相変わらずお前はセンスがないな」
「無地の服しか持ってない先輩に言われたくないですね! 何してるんです?」
「ちょっとヤボ用があってな、街まで行ってくる」
「今から?? クルマで??」
「まだ半日以上あるじゃねぇか、明日からまた任務があるだろ? 今のうちに済ませてくるよ
それに外壁エレベーターが破壊されただろ?
クルマしか足がねぇんだよ」
ザックが後ろの座席にバッグを投げ込む
「ちょっと待ってて下さい」
ザックはああ、とだけ応える
どうせ街まで行くなら何か買ってきてくれ、て言われるんだろうな…、買い物に行くんじゃねぇんだけどな、まぁいいか、と軽く考えて待っていると、おまたせしました、とエイミーが声を掛けてきた
エイミーはスカート姿に着替えていた
「なんだよ?」
「さぁ、行きましょう!!」
エイミーはザックの言葉も待たず、助手席に乗り込んできた
「は? なんだよ、ついてくるなよ
ちょっと危ない場所に行くんだぞッ!?」
「はい、銃もこっそり持ってきました
先輩のと私のと!」
「ん……、それは助かるけど」
「さぁ、行きましょう!」
「危ない目に遭ったって、知らねぇからな!」
ふたりを乗せたクルマは基地を飛び出した