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シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない

第8章 ジョージタウン、乱戦


公園の中にある白亜の建物、緑地公園管理センター、ここがデミトリッヒの棲家となっていた



正面玄関には管理スタッフを装ったデミトリッヒの配下たちが警戒していた


彼らのうちひとりが木々から飛びたつ鳥の大群に目が行く


そこには巨大な20m近い人影、巨人が立っていた


シモンズのジム・トレーナー・セカンドが緑地公園の植樹された木々をなぎ倒して管理センターに迫る


サイレンとともに中から男たちがマシンガンを持ってゾロゾロと出てくる


ジム・トレーナーは公園の街灯を掴むと、えいっとばかりに投げつけてきた


さすがに男たちはたまらず四散する


さらにもう1本、また1本とセンター周りに投げつけて、あたりは白煙と土煙に包まれた


そこに一台の車が突撃する


ザックたち4人が一斉に飛び出すとエイミーがクルマを護衛し、3人は建物の中に入っていった


フィルは不慣れな武器を手にして、派手に撃ちまくった



「もういいぜ、フィル!十分だ」


ザックはフィリップの肩にポンと手をかけてやると、フィリップはふぅ~と肩を落とした


「これは僕向きの仕事ではありません」

「よくやってるよ、フィル」

「頑張ったね、フィル!」


ガバガバのヘルメットを被ったケイトもフィリップを褒めてやった


3人は廊下の正面にある大会議室のドアを蹴破った


中には数名の男たちが待ち構えていた


「ここは任せたぜ、フィル!」

「まかせたわよ!」

「ええッッ!? ボクひとりでッ!?」


フィリップは泣きながら銃器を乱れ撃ちしまくった


ザックとケイトは階段に出た


「二階か? 地下か? どっちだッ!?」


「悪い人は大抵地下が好きよ!」


「そうだな! 地下に行こう!」


二人は階段を駆け下りていった


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