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シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない

第8章 ジョージタウン、乱戦


「シモンズさんよぉ!この機体は連邦軍用の回線に繋がるのかい?」


「もちろん!」


「じゃあ話しは早い!エイミーが行くより持ってきてもらったほうが早い!」


軍専用の回線は妨害電波に干渉されていなかった


ザックは基地に連絡して街なかにサメが現れた事を伝え、さらにジムⅢ中隊を要請する


エイミーたちは基地へ戻らず、フィリップの案内で街の自治治安警察に駆け込み街中から警報が鳴り響いた!


どこからともなく大勢の人々がどっと溢れ出てくる


エイミーたちは街から離れた郊外のほうを目指す


だが、そんな中あやしげな集団が集まってきた


みな一様に黒いフードをかぶり、神輿のようなものを担いでいる


担がれているのはサメを模した模型だ


「何なのッ!?あれッ!!」


「フィリップ!降りよう」

「エイミーさん、停めて下さい!
 あれは僕らの問題です
 こんな時でも崇拝するなんて!」


「なんの話しよッ!?」


「悪魔を信じる者たちですよ
 取り憑かれた人々です
 彼らは私達が抑えます、あなたがたは住民を避難させてください」


そういってクレリアとフィリップは車を降りた


彼らが掲げる看板にもサメが描かれている


突然、街中の大型テレビジョンが点灯し、同じ画面を映し出していた


その画面は雑居ビルの隙間から現れた巨大なサメの姿だ


どこから撮影して、誰が流しているかわからない

突然電波ジャックされたかのような不思議な現象だった


サメを崇める不気味な集団


悪魔がサメを依り代にしているとでも言うのだろうか


彼らはこのサメの襲撃を宗教的な儀式と捉えているようだ


大暴れするサメを見て、儀式は佳境に入っていった


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