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恋慕

第26章 戦場…朕と弦



「それは本当か…?もし嘘を付いたら…
敵味方関係なく殺すぞ…おいら達も、
これ以上…大切な人を失いたくない…」

 と、弦は言い放ち…曲を奏でるのをやめ…
懐から…酒壺を取り出し…ぐびぐびっ…と
飲み干した…

 だが、少しの油断が…
取り返しのつかない事になってしまった…

 ある青年が…刀を飛ばして朕の頬を…
かすめた…

 そして、その少年は高笑い…と、同時に…

 弦の瞳は変わり…怒りに満ちていた…
琴を振りかざし投げ飛ばし…

 弦の琴は…青年の首を跳ね…宙を舞い…
胴体は跪き…瞳孔が開き…
 不気味な笑みを浮かべていた…


「こ、こいつ…躊躇いもなく…
自分の味方を殺しやがった…っ!!」

「お前の罪は…重たいぞ…っ!!」

 と、次々に弦を非難してきた…

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