
恋慕
第30章 決別…弍
朕の父
「よもや、よもや~…これはまた…近頃は…
御無沙汰ゆえ…今宵は励むとするか?」
と、朕の父は自分の奥方を誘う…
朕の母
「もぅ、貴方ったらぁ~…」
と、朕の母は…
頬を染め…身体をくねらせた…
この、やり取りは何なんだ…
何を見せつけられているんだ…と
朕と弦は心の中で、そう思っていた…
すると、便乗するかのように弦の父と母…
弦の父
「それなら媚薬入りの酒壺は如何かな?」
と、弦の父は酒壺を差し出した…
弦の母
「これは弦家に代々受け継がれる美酒です」
と、弦の母も頬を染め…鼓動が乱れ…
弦の父
「おや、おや、鼓動が乱れておる…
鍛練が足りぬな…」
と、その光景を見ていた…師範殿は…
