恋慕
第38章 祭と弦…
【祭と弦…】
翌朝、最初に目が覚めたのは祭だった…
祭は重たい瞼を開け…
いつもと違う光景に…やはり夢ではなく
現実なんだと…受け止めた…
シャンの事が気掛かりだった…
夢だったら良かったのに…と思う反面…
何だか身体が重い…起き上がれない…
それもそのはず…
祭を覆うように弦は俯せに寝ていた…
しかも乱れている薄手の衣…
紅の衣は何故か祭に掛けられていた…
紅の衣の中を覗くと…愕然とした…
祭の…陽物が露になっており…
紅の衣に…ベッタリと祭の射精した物が
張り付いている…
祭
「はぁ~…やっちまったぁ~…っ!!」
と、祭は溜め息をつき頭を抱えていた…
どうか起きないでくれよ…
と弦に暗示を、掛けるように祭は呟いた…