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恋慕

第38章 祭と弦…


 だが、運命の悪戯か…弦は、むくっと
目を瞑ったまま起き上がり…
 乱れた髪に乱れた衣は艶かしく…


「う~ん…眩しい…もう、朝かぁ~…」

 と、腕を伸ばし…大あくび…

 そして…


「朕~…だぁいすきぃ~…」

 と、弦は
朕と勘違いをして祭に抱きついた…


「こら…っ!!弦…っ!!俺は朕ではない…
寝惚けてないで、さっさと起きろ…っ!!」

 と、祭は弦を突き飛ばした…

 弦は寝床から落ち…


「いってぇ~…何するんだよぉ…って…
あれれ~…?何で、まつりがぁ…?」

 と、弦は祭を指差し…だが、
少しずつ何かを思い出したかのように…
にやにや、し始めたのだ…

 それを察した祭は…


「…な…っ…何だよ…っ!!」

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