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恋慕

第38章 祭と弦…


 祭は、それを聞いて…我に返った…
紫仙に敵わない…シャンを人質にされ…

 こちらが歯向かえば殺される事に…
心身共に雁字搦めに、なっていたが…


「そうだな…
お前の言う通り…殺されるなら…
足掻いて殺された方がいい…
今から秘力を使って古宿まで行くぞっ!!」

 と、祭は弦に、そう言った…


「そう来なくっちゃ…だが…おいらの衣を…
洗ってからで良いか…?まつりの…
それを朕に見られたら…妬いちゃうから…」

 と、弦は、珍しく気まずそうに…
真面目に答えた…


「お前…
いつになく真剣だな…調子狂うわ…」


「だ…だって…朕の嗅覚…凄いから…」

 と、弦は照れていた…


「それより…俺達は一線を超えていないを、
この場所で誓うぞ…」

 と、ふたりは竹藪の中で誓いを立てた…

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