恋慕
第46章 勘違い…
天は、その光景を目の当たりにして…
切なくなった…胸の鼓動が乱れ始め…
咄嗟に物陰に隠れてしまった…
ジャリ…ッ…と砂利の音で…
小豆
「あれ…?天様ですか…?
こんな夜更けに、どうされましたか?」
と、小豆は物陰に隠れている
天を覗き込んでいた…
あの女性から
受け取っていた重箱を手にして…
天
「ひぇ…ッ!!ひ、一人かくれんぼ…
をしていて…遊んでいました…」
と、嘘見え見えの嘘を付いた…
小豆
「…そうですか…
天様は隠れるのが下手くそですね…
胸の鼓動が乱れ…すぐに分かりましたよ…
鍛練が足りませんね…なぁんてね…」
と、冗談交じりに小豆は天に言った…
天は、それどころでは、なかった…
あの女性とどういう関係か…知りたかった…