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恋慕

第52章 小豆の想い…


 小豆は天の方を振り向き…
涙を堪え今にも泣き出しそうにしている…

紫仙
「はぁ~…非番でも…
今日の分は銭でも大判くれてやる…
必死に働かなくても、最低限の祝言は
あげてやるつもりだ…」

 と、紫仙は
良い慣れない台詞に歯切れは悪くなる…

 それを聞いていた…
天と小豆以外の四人はニヤ付いていた…

 天は驚き…小豆の鼓動は乱れ始め…


「あ、あの…
祝言…とは…?誰と誰の…事ですか…?」

 と、誰に問いただしてるのか分からず…

小豆
「あ、あの…
紫仙様…いつから…お気づきで…」

 と、小豆は
口許を手で覆い…恥ずかしそうにしている…

紫仙
「私を誰だと思っているのだ?
この水晶玉で…お見通しだ…
お前は、いろんな奴に祝言には何が必要か…
聞いて回る姿は実に愉快であったぞ…」

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