恋慕
第8章 別れの刻…
シャンが見当たらない…
もう出航してしまったのかと、
その場で崩れ落ち…
シャンの名を呼んで泣きじゃくった…
すると、後ろから声がした…
シャン
「まつり~…どうしたの…?」
と、シャンは不思議そうに声を掛けた…
祭
「シャン…逢いたかったよ~…」
と、思わずシャンを抱き締めた…
シャン
「ふふ…っ…まつり…
そんなに…僕に逢いたかったの?」
と、シャンは頬を染めて嬉しそうだった…
祭
「な、何だよ…悪いかよ…
別れの挨拶ぐらいしていけよな…
勝手に行きやがって…
もう、逢えないかと思ったじゃん…」
と、祭は少し、ふて腐れていた…
シャン
「ごめんね…でも、僕は、まつりの事、
起こしたんだけど…全然、起きなくて…
手紙を書いて、
まつりの机の上に置いたんだけど…
もしかして…読んでないの?」