テキストサイズ

恋慕

第8章 別れの刻…



「え…?手紙…?読んでないけど…?」

 シャンは、クスッと笑い…そっか…
と答えただけだった…


「何で、笑うんだよ…?シャンは…
淋しくないのかよ…もう…何処の国の楽壇に
入るのか…決めたのかよ…」

 と、祭は聞きたくないけど
勇気を持って…シャンに聞いてみた…

シャン
「うん…決めたよ…
僕、此処の楽壇に入学する事に決めた…」

 祭は自分の耳を疑った…
楽壇を入学するのを決めるのは祖国へ帰り
親戚同士で決めるらしい、と聞いてたから…

 と、考えていると…

シャン
「ねぇ、まつり…?聞いてるの?僕、
まつりの居る国の楽壇に入学するんだよ?
嬉しく…ないの…?」

 と、不安そうな顔で祭に聞いてきた…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ