恋慕
第8章 別れの刻…
祭は、悟った…
祭
「弦…そ~の~手紙~…よこせ~っ!!
俺を騙したなぁ~…」
と、祭は弦を追いかけようとしたが
急に足の裏に痛みが走り…しゃがみ込んだ…
祭は…寝起きと同時に寝巻きのまま
裸足で来てしまって…
恥ずかしさと足の痛みで…我に返った…
シャン
「あっ…まつり…大丈夫…?
ちょっと待っててね…」
そう言うと、
シャンは横笛をくるり、と回し
口許に横笛を持っていき指を添え…
癒しの音色を奏で始めた…
すると、
祭の傷口は癒え…痛みもなくなっていた…
そして、
港へ来ていたシャンの両親が現れ…
シャンの父
「おや、おや…君が、まつり君かね?」
大丈夫かい?立てるかい?と
優しく手を差しのべてくれた…