テキストサイズ

恋慕

第8章 別れの刻…



「はい…ありがとうございます…
自分で立てます…」

 と、祭は言いつつ無意識に
シャンの父の手を取り立ち上がっていた…


「でも、どうして俺が…まつり…って…」

 と、不思議そうに聞いたら…

シャンの母
「シャンの為に必死になっている姿を見て
…シャンは私達に、いつも、まつり君…
あっ、ごめんなさいね…
祭君…と呼んだ方が良いかしら?」

 と、シャンの母は、茶化しながら
そう言った…決して悪気はないらしい…


「いえ…あっ、あの…
別に…まつり、でも良いですっ!」

 と、祭の声は緊張のあまり裏返っていた
それを聞いたシャンは

シャン
「父上、母上…
まつり、って言って良いのは僕だけだよ?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ