恋慕
第10章 祭への想い…
シャンへ…
シャン…無事に生きているか?
俺は無事に生きている…
こっちに来る気持ちが変わってなければ
早く来い…シャンに…逢いたい…
まつりより
シャンへ…
くぅの事…覚えてる…?
くぅはね、少し喋れるようになったよ…
文字の読み書きも出来るようになった…
また、シャンに頭撫でて欲しいな…
くぅより
それを読んで大粒の涙が溢れてきた…
生きていた…祭も、くぅも…
シャンは手紙を、早速、書いた…
いつでも祭の居る国へと渡れるように
荷造りをしていた…
シャンは、十七歳の成人の儀式を
祭達と一緒にしたくて…
父上と母上に了承を経て…親子三人で
祭の居る楽壇へと向かった…