恋慕
第14章 懐かしき友…
【懐かしき友…】
祭とシャンの部屋の引き戸が開くと同時に
入ってきたのは…
弦
「やぁ~…久し振りだねぇ~…
シャン…お帰り~…」
朕
「よもや、よもや~…久方ぶりですな…
無事に生きておったか…我らは、シャン殿と
逢えるのを心待ちにしておったぞ…」
と、弦は酒壺を片手に持ちながら…
朕は手に持っていた扇子で仰いでいた…
祭
「お前らなぁ…勝手に入ってくるなよ…
それに…弦…明日は成人の儀式だぞ…
酒は、まだ呑むなよ…」
弦
「あっはは~…なぁに固い事、言ってんの?
おいらにとっては前夜祭だよ~?
それに、これは…水だよ~?」
と、弦は祭に肩を寄せ愉しそうにしていた
それを見ていた…シャンと、くぅは…