恋慕
第15章 ふたりの刻…
しかし時折、訪れる沈黙、
自然と視線があい…指先と指先が触れ…
離れる…
お互いの鼓動が乱れるのを感じる…
シャン
「ねぇ…まつり…鼓動が…乱れてるよ…」
シャンは窓辺に映る月明かりに照らされ
頬を染めてるのが分かる…
祭
「お前こそ…
そろそろ…寝るか…明日も早い…」
祭は冷静を装っているが鼓動が煩い…
シャン
「眠れないよ…この鼓動を落ち着かせたい」
祭
「…どうすれば良い…?」
シャン
「…僕を…抱いてほしい…落ち着いたら…
僕も、まつりを抱きたい…」
ふたりは床に敷いてある布団の中へ…
祭
「…でも、誰かが部屋に入ってきたら…」
と、躊躇する祭に対して…
シャン
「それは大丈夫…僕が結界を張ったよ…
まつりが、くぅを呼んでも入ってこない…」