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恋慕

第18章 使われてない書庫…


 すると、そこへ…ガチャガチャ…と
入り口から音がする…


「あれれ~?おいら達の愛の巣の引き戸が
開かないぞ~?」


「よもや、よもや~…誰か…おるのか?」

 祭は慌ててシャンを抱きしめ…
静かにシャンの乱れた衣を整えてあげる…


「こうなったら…おいらの秘力で…」

 と、弦は自分の弦楽器の糸に秘力を込め
鍵穴に突っ込み…カチャカチャ…カチャリ…

 ガラガラ…と引き戸を開けた…


「あれれ~?誰も居ないぞぉ~…って
おいらが言うと思っているのか~?」


「よもや、よもや~…そなた達…
隠れてないで、出ておいで…」

 どうやら、朕と弦にバレてるようだ…

 祭とシャンは仕方なく書架の方から、
ばつが悪そうに出てきた…

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