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ぼくはキミを追い払えない 〜エクソシズム†ロストコロニー

第2章 ファ・ユィリィ


戦いは終わった


少女ファは自我の意識を取り戻したものの肉体は疲弊しきっており、大怪我のミラー神父とともに病院に運ばれた


病み上がりのフィルも卒倒してしまいシスター・リンダに付き添われて病室で点滴を受けていた


フリードキンも病室にやってきた

「ミラー君のほうも大丈夫だよ、今は輸血をしている、それよりキミ全身打ち身だったろ?
 大丈夫かね?」


「エクソシスト中は夢中で痛みを忘れていました、その反動がいまキテいます……」


「はっはっはっ、たいしたもんだ!
 それにしてもよくあの悪魔の名前がわかったね、悪魔は名前を言われると力を封じられてしまうからね」


「ええ、アイツはボクの知っている悪魔でした
 だからボクの近くにやって来たんです」



そうこうしているとノックもせずに1人の女の子が飛び込んできた


「やぁ、ファ!調子はどうだい?」

「タイクツ!」

大人たちはみんなで笑った


ファはみんなの中心となっていた


「わたし大きくなったら見た目は大人しい男の子の事が好きになるわ!
 でもきっと芯は強い男の子なの!」


とフィルを見てウインクしみてせた


ちょうど4人部屋の隣の入院患者がテレビを付けた

ちょうど先日の氷岩石の中から出てきた子供のような姿の石が映し出されていた

今週のニュースをまとめられていたようだ


その画面を見てファは声をあげた

「うわあっっ!、デミトリッヒそっくり!!」


フィルはその言葉を聞いて固まってしまったのだった


悪魔のような少年、デミトリッヒ


そしてつきまとってくる悪魔、ブラッディ



この2つの繋がりがフィルを再び苦しめることになるのだった


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