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一夜限りでは終わりたくない

第1章 一夜限りの関係


翌日、目が覚めると見慣れない天井が目に飛び込んで来た。
どうみてもここはどこかの高級ホテルだ。

さらに自分に目を向けると、私は全裸だったことに気が付いた。
体が重く腰に少しの痛みも感じる。

「私…なにかとんでもない事をしてしまったみたい」

二日酔いで頭は痛いが、昨日の自分を振り返ってみた。
亮の浮気現場から飛び出した私は会社近くのバーに入った。
そこで、隣にいた男と店を出たのだった。

ベッドサイドのテーブルに書き置きがある。

『悪いが仕事があり、先に失礼する。支払いは済んでいるのでゆっくりしてくれ』

そこには名前もなければ連絡先もない。

私は頭を抱えた。

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