
──拝啓、支配様
第1章 1
教室に5人しか居ない。
無理もない。元女子校に進んで来たいと思う男子なんて、考えてみればそりゃあ少ないだろう。
偏差値が高いからエロ目的のバカも来れない。
だからこの学校に来ているのは金持ちで真面目なエキスパートのような男子数名、と、いったところだ。
全員が全員プライドの高そうな顔をして席に座ってふんぞり返っている。
こんな面子では声も掛けられないし、僕の存在感も薄いだろう。いや、もしかしたら矢張り僕が首席であることに不満を持っているのかもしれない。
──俺を差し置いて。そんな声が聴こえた気がして視線を下へと向けた。
これからの学園生活、あまり良い学園生活にはならないかもしれない…。
そう感じつつ、ふと先程の大寺の言葉が頭をよぎった。
無理もない。元女子校に進んで来たいと思う男子なんて、考えてみればそりゃあ少ないだろう。
偏差値が高いからエロ目的のバカも来れない。
だからこの学校に来ているのは金持ちで真面目なエキスパートのような男子数名、と、いったところだ。
全員が全員プライドの高そうな顔をして席に座ってふんぞり返っている。
こんな面子では声も掛けられないし、僕の存在感も薄いだろう。いや、もしかしたら矢張り僕が首席であることに不満を持っているのかもしれない。
──俺を差し置いて。そんな声が聴こえた気がして視線を下へと向けた。
これからの学園生活、あまり良い学園生活にはならないかもしれない…。
そう感じつつ、ふと先程の大寺の言葉が頭をよぎった。
