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──拝啓、支配様

第1章 1

 放課後だから職員室に鍵を取りに行けた?

 いや、職員室に教師くらい居るだろう。

 教師の帰ったあとだった?
 いや、だとしたら先ず、学校に入れないのでは?
 校門の柵をよじ登って……。

いや、女子にそんな事が出来るのか。……疑問がグルグルと頭の中を回り。そしてひとつの可能性に辿りついた。

 …………まさか。

 ぞくっ。

 可能性に気付いた瞬間、背中に悪寒が走る。そんなはずはない。然し、それなら説明もつくし、何も矛盾はない。

 まさか……いや有り得ない。

 何度もその言葉が頭の中でループして気が付けば学校は終わっていた。

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