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──拝啓、支配様

第1章 1

「だけど……。
 君の言う通りだと、僕も思ってるんだ」

 ……。

 自体は、最悪な方向に転がってしまった。目が見開かれる。戦慄が走る。背筋が、身体が震えて、唾が口内から溢れたその時──大寺から肩を掴まれた。

「宮本くん
 君、凄いよ! 事件の記事だけ見てそう思ったんでしょ! 流石学年首席だね! 僕びっくりしちゃって……」

 興奮した子供の様な口調で彼は捲し立てる。そして……その表情は、実に楽しそうだった。

 一体何が楽しいと言うのだ。人がひとり死んでいるというのに……。

 唖然としている僕に構うことなく、彼は更に言葉を紡ぐ。

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