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──拝啓、支配様

第2章 2

「……本当に、突然の事だったんだ。僕らにとってもかなりショックな出来事だった。

 こんな風に騒がれるのも、僕達にとっては許されない事だったんだ」

 重く真剣な口調で語る彼​─────。その言葉を再び美麗が引き継ぎ、こちらに深刻な視線が投げられる。

「彼女の事は、先生も、私達も気にかけていた。同じ部なのだから当然ね。

 そして、事件性があるのなら、私達で解決したい。彼女が何で死ななきゃならなかったのか、なんでこんな事件が起きたのか。

 ────支配者が誰なのか。解き明かしたい、そう思ったの。

 それがこの文芸部が名前を変えた訳。支配者クラブが出来た訳よ」

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