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──拝啓、支配様

第3章 3

 そうすればこちらとしても、向こうとしても得をしやすい。

 僕は親から情報を覗かれる事はないし、向こうの連絡先は全て入っているので情報の共有もし易い。

 成程、考えたものだな…と。

 絶対に見つからないようにしなければならないが、それはさておき少しばかり気掛かりな事がある。

 僕が皆と話ていた間、時間が止まる訳もなく、時計は進んでいる。と、言う事。

 時刻は5時を回っていた。

 流石に遅くなり過ぎた。

 唇から、重い…重い溜息が溢れた。

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