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──拝啓、支配様

第3章 3

 兎に角耳障り良い文句を並べて、親を口説き落としたようだ。

 そして母の怒りを一瞬にして沈めた上で、そのうえ上機嫌に大寺は変えてしまったらしい。

 ……………。

 凄い…と、関心してしまう反面。話の上手さや出来すぎ感にどこか恐怖を感じてしまう。

 然し、これだけは理解出来た。

 僕は楽しみを失わずに済むのだ、と。

 ホッとした。心の底から嬉しかった。

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