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──拝啓、支配様

第4章 4

「……どういうことなの?」

僕の目の前で滝川先輩は驚愕に目を見開いていた。

何でかは何となく解る。

僕がここに居るからだ。

恐らく、彼女達は大寺が僕を“殺す。”と思っていただろう。

何故か。本人である大寺が、先程、僕にそう言ったのだから。


それなのに、僕はここに居る。


大寺に連れられ、部室に来ている。


それが不思議なんだろう。


​────でも、どう説明すればいいんだろう?
僕が大寺に勝ったなんて、誰が信じるのだろう。
素直に「勝ちました。」と、言えば良いのだろうか。

いいや、胸を張って言ったところで恐らく信じて貰える話ではない。

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