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──拝啓、支配様

第4章 4

いつだったか聞いた言葉と、同じ言葉を投げられた。

美麗から、そして基、大寺からも告げられていた言葉。

​─── 僕は優秀。

少しだけ、自然と口許が微笑んでしまった。

また沈黙が場を包んでいた。

ふと、大寺の顔を見れば、その表情は苦々しく歪んでいた。

…… そう、彼だってそれは解っていた。認めていた。僕が優秀だってこと。

そして思い知らされた。認めたくはないのに、認めざるおえなくなってしまった。

「私は賛成するよ? 宮本くんの加入。だって本当に凄いことだから。先生に立ち向かって、発破をかけるなんて……


普通じゃあそんなこと、出来ないから」


…………。


「​──── そうだな」
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