ヤリチン野郎と一途くん
第22章 すれ違い
【すれ違い】
一方、蘇芳の方は…
待てど暮らせど戻って来ない
瑠璃の事が心配だった…
蘇芳
「瑠璃の奴…遅いなぁ…」
と、蘇芳の足は食堂へ向かったが…
亭主に聞いても女将に聞いても瑠璃は
食堂に来ていない…との事だった…
蘇芳
「アイツ…何処に行ったんだ…」
食堂に行く通路までは階段がある…
屋上には絶倫王の溜まり場になっている…
蘇芳は嫌な予感がした…
蘇芳
「もしかして…」
蘇芳は、すぐに階段を駆け上がり…
屋上に向かった…
瑠璃と羊は…その足音を聞いて…
羊さん
「瑠璃様…私は、これで…失礼します…」
と、言うと…羊は…屋上から飛び降り…
学校の裏庭に身を潜めた…
瑠璃
「はぁ~…蘇芳くんに
どうやって誤魔化そうかなぁ…」
と、呟いた…