ヤリチン野郎と一途くん
第10章 満員電車
チビ、デブ、ハゲの
おっさんが駆け込み乗車をしたせいで
車内は、押しくら饅頭状態になり…
なんと、その子の背中にピッタリと
くっつき始めた…
その子は…後ろを少し振り向き…
気絶しそうになるが…何とか持ちこたえ…
おっさんを見てみると…
(うぎゃあ~…何この、おっさん!!
触るな、触れるな、近寄るなッ!!
汚いの大嫌いだよ!!口臭いのムリ!!
歯クソ付いてんじゃん!!歯磨きしろ!!
息すっきりタブレット食えや!!
爪くそも付いてんじゃん!!)
だが、この、おっさんは…
『き、君…良い匂いするね…』
それを聞いた、その子は…
(お前っ!!ここで蹴り飛ばしてやろうか?
…いや、駄目だ!!また問題を起こしたら…)