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ヤリチン野郎と一途くん

第10章 満員電車


 蘇芳は、
その子の手を無意識に握って一緒に降りた…

蘇芳
「駅員さーん…この変態じじぃを
今すぐ逮捕してくださぁい!!」

 すると、駅員さんが近づいて来て…

駅員さん
「変態じじぃ…?どうされましたか…?」

 と、駅員さんは冷静に対応してくれた…

 だが、変態じじぃは
自分は、やってない…の一点張りだった…

 蘇芳は、
すかさず…手に持っていたスマホを見せ

蘇芳
「証拠ならある!!動画に映した!!」

 駅員さんは、それを覗き込むと…

 その子のズボンと変態じじぃの
腰の部分が揺れ動いていた…

駅員
「これだけじゃあ…証拠になりませんね…」

 と、駅員さんは申し訳なさそうに
蘇芳に、そう言った…

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