ヤリチン野郎と一途くん
第10章 満員電車
蘇芳
「変態じじぃさん…?
その台詞も録音したからな…」
「それに良い匂いは…
僕じゃないよ…この人だよ…」
と、その子は、そう言うと…
蘇芳の背中にピッタリと、くっつき
隠れてしまった…
『あぁ…しまったぁ…つ、つい…』
と、変態じじぃは泣き崩れてしまった…
駅員さん
「これで証拠は、揃いましたね…
嫌かも知れませんが…一応、名前と連絡先を
教えて貰っても良いですか?」
と、駅員さんに聞かれたので…
蘇芳
「俺の名前だけでも良いですか?
ちょっと急いでるんで…
降臨高校2年の蘇芳です…
何かあったらコチラに連絡ください…」
駅員さん
「分かりました…
朝から嫌な思いをされましたね…」
と、店員さんは、その子に優しく、
そして申し訳なさそうに、そう伝え
変態じじぃを事務所の方に連れて行った…