ヤリチン野郎と一途くん
第11章 バスの中
瑠璃
「知ってます…さっき駅員さんに名前を
伝えてましたよね…僕は…2年生です…
転校してきました…宜しくお願いします…」
蘇芳
「えっ?2年?タメじゃん!!
ごめんね…てか、転校してきたの?
じゃあ…瑠璃…敬語はナシな♪」
(そういえば…先生が…
転校生が来るって言ってたな…
瑠璃の事だったのか…)
と、蘇芳は
吹っ切れたはずだが…先生の事を想い出し…
胸の奥が締め付けられた…
蘇芳は思わず…はぁ…と溜め息を吐いた
瑠璃
「あの…蘇芳くん…?大丈夫ですか?」
と、瑠璃は心配そうに
蘇芳の顔を覗き込み…聞いた…
蘇芳
「大丈夫だよ…ありがとう…瑠璃…
お前の方が、ぐったりしてんじゃん…」