一途な執事と絶倫姫 第4弾
第4章 万華鏡の中
【万華鏡の中】
「愛莉…大丈夫か…?眠り姫…
そろそろ起きないとキスしちゃうぞ?」
と、羊は愛莉の耳許に息を吹き掛け…
「う、う~ん…はぁん…」
と、愛莉は、まだ目を瞑ったまま…
首を傾げるような仕草をして身体を震わせた
愛莉は重たい瞼を上げ…
ようやく身体を起こし…周りを見渡すと…
たくさんの鏡に囲まれていて
自分の姿が映っていた…愛莉は不安になり…
「羊さん…何処に居るの…?」
と、また倒れそうになると…
背中に温かい感触が伝わり…
「愛莉…やっと起きたね…俺は、ちゃんと
お前の傍に居るから安心して…」
と、羊は愛莉を落ち着かせ…
「良かったぁ…僕、独りぼっちになったかと
思って不安に、なっちゃいましたよ…」
と、愛莉は羊を抱きしめた…