子猫ヒーロー
第1章 子猫ヒーロー
頭が…
目の前が……チカチカして……フワフワして…
「///あ―――…あ…うっ…///はぁ…///最高…」
ジョギングのおかげか体力もついて、絶頂期イコール失神は避けられるようになったけど…
この、フワフワな余韻には逆らえません。
「ハァハァ…ハァハァ…///ユナ…めっちゃ……良かった……マジで今日も天国だよ…」
「///へへへ……僕も…奥の奥で…啓二さんを感じれて…///幸せです」
まだまだ、体は華奢で男の子と女の子を行ったり来たりしている感じの僕だけど…
さすがに…中学一年である…
そろそろ///声変わりたって……しそうである。
僕は喉を押さえて小さく「あ~…」と、発してみる。
「ん?どうした?―――…あっ、喘ぎすぎて喉…変にした?」
「///喘ぎすぎてって……違うもん」
僕の中から慌てたように出た啓二さんの行動に「あん!」と、たまらず声が出てしまった。
―――まだ…高い声だけど…そのうち……
クポッ…
と、僕の中から大量の精液が逆流してきて腰を引いてしまう。
「///もう……今日もいっぱい出たね」
「///ユナ相手だと……俺の中の何かがブワッと出るみたいで…めんぼくない」
―――“めんぼくない”って…ちょっとオジさんくさいっっ!
苦笑いしていると―――…啓二さんのスマホに「ピロン、ピロン」と、通知音が続けて二度なった。
「会社から?通知音……初めて聞く音だけど」
「///あっ、あれ?そ~…最近…ね……新しくアプリをいれたって言うか…なんと言うか…」
―――!え?なに?この…リアクション?
「新しい…アプリ?」
僕はうつ伏せから体勢を起こそうとした―――が、逆流してきた精液が再び溢れ出ようとする感覚に「ひゅっ!」と、喉を鳴らしうつ伏せに戻った。