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兄妹は他人のはじまり

第2章 妹の部屋

爽やかには言ったつもりだが、妹を変な目で見ている自分を悟られたくなくて、妹から視線を反らしテレビを見た。

動画はまたストレッチではなく試合の風景になっていた。だが、撮影者は今も一人の女性を追っている。

妹がテレビを覗き込んで、つないであるスマホを持つと

「ちょっと戻そうかな!」

と言って、スマホを操作し目的のところまで戻した。

「え〜っと、この辺…。」

と言って再生をした。そして、

「ね〜!何か気付かない?」

と僕に聞いた。映っているの、はさっきのストレッチの場面だ。そして、脚を開いたり閉じたりする陰部のアップで縦スジが見える場面。僕は、どういう態度をしていいか分からず、目を反らして、

「ちょっと見ていづらいな〜!」

と言って苦笑いすると、妹は、

「ここがこの動画の、お兄ちゃんに一番見てほしいところなのよ!よく見て!何か気付かない?」

と言った。僕は、妹がどういうつもりかよく分からなくて、

「う〜ん、男はこういうの好きそうだけど…。」

と言うと、妹は、

「そういうことじゃなくて、他に何か気が付かない?」

と言って、もう一度縦スジか見える陰部のアップのところに戻して再生した。

そして、

「どう?」

と聞いた。僕は、

「あっ!」

っという声を出して妹を見た。妹は、

「やっと分かった?」

と言った。

動画の女性の陰部の辺りを見ると、ユニホームから見えている太ももにホクロがある。そして、部屋でユニホームを着て立っている妹のその同じ場所にもホクロがあった。

ということは、あの動画で隠し撮りされているのは、妹だったんだ。

僕は、少し躊躇しながら、動画を指さし

「これ…、お前か?」

と言うと、妹は、

「これね〜、大学生のときの部活のときなんだよね!私わりと追っかけられてて、顔にモザイクがかかってはいるけど、大学の中で拡散して結構噂になってたんだよね!それからわりと大学内では規制が厳しくはなったみたいなんだけど…。」

と言った。




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