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Lovers Game 〜光と影〜

第6章 俺…ピエロ


『それとこれとは・・・』


『お前は弟の進学にこだわってて?弟はそんな気なくて?…ま・時代の変化もあるしな?…❝大卒❞って肩書に価値なくなってるからな今』


『ぇ…と、、自分が行ってないから…わからない』


『多額の投資して、名前も聞いたことないような大学出ても価値がねえって事。お前の弟、SM■RT・・・どころかMA■CH狙えるくらいの学力も気概も意思も有りそうに見えないしな?』

『・・・』


『ちなみに俺らは全員M■RCH外さなかったけどな(笑)』


『・・・社員たちはともかくあんたも?…へぇ』



『(笑)・・お前が…犠牲心むき出しで頑張る事がさ
アイツには、上手く言えないだけで見てらんなかったとかさ、アイツなりにあるんじゃん?もっと…お前自身のために時間も金も使って欲しかったとか、アイツもさり気に言ってなかったか?』



『❝足りれば良い❞んだよ。お金も・・人生の残り時間も。それ以上は求めない。それが呪縛だとか、、不便に振り回されなければそれで』


『ババくせえやつ。…お前、すでに十分振り回されてんじゃん?その金の不便と義務感て呪縛に』



『・・・。誰が何て言ってくれてもいい。

晴人が…弟が、人並みに自分で生きていける時まで、そこまで送り出せれば❝私の役割❞も終わる。

義務感なんかじゃない。私がそうしたいだけ。だからまだ頑張れるだけ。あの子に言った言葉に嘘はない』



『・・・❝犠牲心❞まみれの生き方・・俺は推奨しないけどな』



『ふふふ・・・そっか』




あれ・・なんか

廉が一瞬だけ、、、寂しそうに笑った

力なく笑った

俺の前で初めて見せた一瞬の❝孤独な表情❞

そんな気がしたんだ

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