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Lovers Game 〜光と影〜

第2章 バカ男 クソ女

『‥‥フンフンフン~♪』

タクシーに手を伸ばしかけた俺の視界に

・・・(笑)


地下鉄の入り口前に、問答無用で店を出されたであろうザル女がよろよろと歩いていた。


『く…クビにされた…っ』


靴のヒールが溝に引っかかって露骨に転倒
悔し気に?地面を叩く女


試合に敗れた、あしたのジ〇ーかよ(笑)
シュールすぎじゃない?




『(笑)・・・だろうな~あの有様じゃ』



俺はつい反射的に歩み寄り後ろから彼女を抱えて起こす



『?!…は・・・な?…。。でた…バカ男・・・っ』


『・・・オス♪』



『あんたのせいで…っ…だけど・・・それは言い訳したくない・・・』


ほぉ?

なんかアタマ抱えて自問自答してるぞ?変な女



『・・・♪…ヒソ・・・とりあえずムシャクシャは
パーっと飛ばしちゃわない?』


俺はさり気に後ろから抱えたままの女の耳元で囁く


クビになったって事はだよ?
俺がせっかく見つけた遊び場がひとつ…なくなったわけだろ?

とりあえず・・・その責任はとってもらおうか?
ってことで

さてさて、どれだけギャーギャーわめくかな?


・・・と?


ポフ・・・っ


『・・・おい?(笑)』


『・・・』



女は意外にも、後ろから抱えた俺の腕を振りほどくでもなく、そのまま背中ごと寄りかかってきた




『・・・へぇ‥♪』


なーんだ・・・わりとフツーに?

❝そういう理解❞はあるのかコイツ



なんかフツーぽくて物足りない気もするけど
ま、いいか


俺はタクシー止めて抱えた女ごと乗り込んだ

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