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Lovers Game 〜光と影〜

第10章 らしくない事するから

煌『蓮?…今なんて??』


龍『…野暮な事言うけど…ここ…建てたの?まさか?』


煌『会社って…普通さ…登記済ませて…
ちっちゃいテナントとか借りて始めるもん…じゃ』


龍『ぉ、おばさん、何も言わなかったの??』



思い出だの、故人の思いだの…価値のないこだわりに
執着する気持ちも必要もなかった…

だって、んな目に見えないもん
確かめようがねぇからさ

そこにあるもの…消し去って
別の何かにして生かす





煌『っ・・ははははっ、、ごめん、もうさ蓮』

龍『親の財産…一晩で溶かして?大転身??て?』

太『思考回路、宇宙人…』





『置いとくだけ、・・・すり減ってくだけなら

投資して…別の未来に化かす・・・簡単な事』





煌『バカもそこまで行くと笑うしかないな蓮!』

龍『そんなぶっ飛んだ事出来る人だったんだね』

太『…』



こういうヤツらで…良かった

こんな俺の…ぶっ飛んだ決断(コト)を
笑い飛ばしてくれるヤツらで有り難かった

コイツらだから…やってこれたんだ




『フゥ・・…』

今年で…何期目だったっけな、俺の会社


振り返る事なく来た

そんな事を証明するような
無頓着な俺の脳ミソ


雨の降る空を見て
俺はいつ振りかに、過ぎた日の事を振り返っていた

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