無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

やれやれ・・・さてさて


いつも何かと❝事後始末❞してくれる
部下たちの顔が浮かんで…柄にもなく
改めてアイツらに頭が下がる思いがした


俺が一人で首突っ込んだ事


この現状は、どう処理しようかね？



『おい、廉・・・いつまでひっくり返ってんだ？』



女の裸なんざ見たくらいで動揺なんかしねぇよ

だからって直視して話せねぇだろ


目を反らしながら呼びかけるが・・・



『廉？・・・とりあえず服着ろ、お前』



応答ないんだが？



『廉・・・？』



起きない廉に歩み寄り、ちょっと動揺する


手で顔を伏せて横たわってる廉の首に
少し…結構な、デカイ手形が残ってる


ホラーじゃねぇんだからよ


おい・・・おいおい、あのクソヤロウ
シャレになんねぇ事してんじゃねえよ



『廉･･･？！』

俺はついに廉の体を抱え起こして意識を確かめる


いよいよヤバいことになる前には部屋に入ったはずだった

・・・のに



『ｹﾎ・・・…ぅ』



ﾎ・・・脅かすなっての



『大丈夫か？』



『ｩｴ…っ・・・』


意識を持った途端、廉は吐き気を訴えた



『おい、おい…？！…ちょっと待て？』


ゲ〇バケツ・・・なんて都合よく置いてねぇよ


動けるか？…愚問だ
動けないから動かないんだ


『ｯﾁ・・・～』


反射的・・・

俺は廉を抱えて洗面所に立たせる



『・・・ｫｪ‥・・・ｩｴ…』




『～・・・お前、、の部屋・・・こっちか？なぁおい？』



今のうちに着る物探そうと
二部屋ドアの閉まってるアパートの
狭いダイニングで右往左往する


『廉～・・・？』



『ぅ…ぇ・・・ｹﾞﾎ･･･』



・・・・・。

なんか・・・・・・❝まさか❞な？





俺はちょっと最悪の想像をしながら廉に問う




『こういうことあったの…今日だけか？』





『・・・』

廉は下を向いて答えない

って言うか、洗面台に突っ伏したまま顔を上げない




首・・・と、デコの出血以外は、目立った傷はない

けど、なんか様子が変だよな・・・明らかに