テキストサイズ

Lovers Game 〜光と影〜

第11章 人間くさい生き方

『・・・廉、別に…茶化したくて言うんじゃねぇぞ?

アイツと…いつからこういう事あったんだ?』



俺は着替えを探す手を止めて
洗面台に持たれ掛かる廉を注視した



『・・・~』



『・・・ったく、とりあえず

その成りだけはなんとかしろ…

弟帰って来たらなんて言うんだよ?』



『・・・っ』

ピク・・・っ


何言っても反応しなかった廉がようやく反応した




『とりあえず着ろ・・・』



俺のジャケットを羽織らせて、前向かせる

袖通させて、ボタンも留めて、ブカブカのワンピース着たみたいな出で立ちだが、とりあえずはいいか



ったく、なんで俺がこんなこと・・・クソが



ストン・・・



って、おい


廉はそのまま洗面台を背に座り込んだ



❝事情❞を聴くのは、、あとにするべきか



『廉‥?・・・どこが悪い?…痛い?…』



脱がされたままダイニングに散らかってた廉の服や下着を脱衣所に放り込みながら(だから、なんで俺がこんな事を…クソ)

再び廉の前にしゃがんで注視




『クラクラして・・・キモチ悪い・・・熱い…』



『熱い?…・・・』


デコ・・・は血出してコブになりかけてるし

首筋に手を当てて熱を見てみるが


熱・・・っていうか

体そのものが熱持って見えるが

座ったまま・・・なんとなく体捩らせてる廉




『風邪でも引いたか?・・・』


俺はどっちかっていうと
ゲロゲロ吐いてる方が気になったんだが

酔いつぶれるまで飲んだ…とも見えないし
第一、そう簡単に潰れないぜコイツは
少なからずの警戒してた相手の前なら…余計に



『いつ頃から?』



『・・・智己と、、、あの人と・・・食事した・・帰りから』




『・・・』

昨日から、でも、今朝から、でもなく、、か


やっと言葉を発した廉に安堵する反面
なんとなく・・・引っかかる


ストーリーメニュー

TOPTOPへ