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Lovers Game 〜光と影〜

第3章 事件です!

『だから、その…訴える気もない。関わりたくないだけ。
それに…それを受け取ったら、、あのバカ男・・
アイツの愚行を許すことになる。だからいらない』


『では・・・交渉は決裂ですね』

太牙が封筒と書類を静かに引っ込める



『気が変わらない事を願いますが・・・
もし、その❝お気持ち❞に変化があったら‥
今後はまず、私にご連絡下さい。いつでも結構です』



太牙は名刺を出し直してレンに向けてテーブルに置いた



『・・・❝ボスに忠実な犬❞か・・・ご立派だね』



レンが目一杯絞り出したみたいな皮肉を吐き捨てて太牙から目を反らした


『・・・』



『あなた達の要求は聞かない。だからって訴える事もしない。・・二度と・・関わらないでくれれば。って、あんた達のボスに・・・あのバカに伝えて』



『ご要望は…以上ですか?』



『はい・・』



『では…・・・』



『ぁ・・・ちょっと…だけ・・待って・・・~』


『・・・?』




『ここ・・・どこ?・・デスカ・・~』

レンは頭痛を堪えるようにおでこを鷲掴みにして問う


『。。。~』

太牙はバレないように微かにため息ついて
車のキーを見せると無言でレンを手招きした

そこへ・・



『ぁ・・・いい、~ほんとにもう。ちょうどよかった』


『・・・?』

レンの声と視線に合わせて太牙がドアの方へ振り向く

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