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Kalraの怪談

第29章 二十九夜目:SNS

☆☆☆
 B「それで最後はどうなったの?」
A「わかんない」
 B「わかんないって?」
A「消えちゃったんだって」
 B「え?」
A「だから、6月22日に、Cって人は家からもどこからも消えちゃったって。多分、サトルくんに連れてかれちゃったんじゃないかってこと」
 B「こわ・・・」
A「今でも、行方不明らしいよ。それで、たった一回だけ、DのタイムラインにCからのメッセージが流れたんだって。」
 B「え?なんて?」
A「サトルくんに会えた、って」

ここで、私はそのカフェを出なくてはいけなくなってしまい、名残惜しいと思いながら店を後にした。ちらりと見た感じでは、話をしていたのは、制服を着ている女子高生二人組であった。

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