Kalraの怪談
第3章 三夜目:ホシガリサマ
「私、学校に忘れ物したから、先帰っていて」
A子は踵を返して暗闇に消えていった。
私は混乱した。A子は願いを叶えてもらうためにタイプでもない私をわざと友達にしたということ?
3年間大事に付き合って、ダイジナモノに仕立て上げて、それで、殺そうと。
私は怖くなって走り出した。
でも、A子の話が本当なら、今夜A子が寝たら・・・。
その夜、私は眠るのが怖くてなかなか寝付けなかった。手足がすーっと冷たくなっていた。
結局、最終的にはA子の作り話だろう、と自分を無理やり納得させて、やっとウトウトと眠りについたのだった。
果たして、次の日、私はちゃんと目が覚めた。身体にもどこにも異常はない。
ほっとして、身支度をして登校した。
私が学校についたとき、なんだかみんなが騒がしかった。
「どうしたの?」
私が聞くと、学級委員のB男が声を潜めて言った。
「A子が自殺した」
「え?」
「正確には分からないんだけど。朝、電車のホームから落ちて電車に轢かれた。でも、見ていた人は『自分で落ちたようだった』って言ってるんだ」
「あ、」
私は思った。
ホシガリサマ、A子にとって私が大事じゃないって、ちゃんとわかったんだ、って。
それで、代わりにA子にとって大事な命、A子自身の命を奪ったのだと。
A子は踵を返して暗闇に消えていった。
私は混乱した。A子は願いを叶えてもらうためにタイプでもない私をわざと友達にしたということ?
3年間大事に付き合って、ダイジナモノに仕立て上げて、それで、殺そうと。
私は怖くなって走り出した。
でも、A子の話が本当なら、今夜A子が寝たら・・・。
その夜、私は眠るのが怖くてなかなか寝付けなかった。手足がすーっと冷たくなっていた。
結局、最終的にはA子の作り話だろう、と自分を無理やり納得させて、やっとウトウトと眠りについたのだった。
果たして、次の日、私はちゃんと目が覚めた。身体にもどこにも異常はない。
ほっとして、身支度をして登校した。
私が学校についたとき、なんだかみんなが騒がしかった。
「どうしたの?」
私が聞くと、学級委員のB男が声を潜めて言った。
「A子が自殺した」
「え?」
「正確には分からないんだけど。朝、電車のホームから落ちて電車に轢かれた。でも、見ていた人は『自分で落ちたようだった』って言ってるんだ」
「あ、」
私は思った。
ホシガリサマ、A子にとって私が大事じゃないって、ちゃんとわかったんだ、って。
それで、代わりにA子にとって大事な命、A子自身の命を奪ったのだと。