
Kalraの怪談
第36章 三十六夜目:鬼送り
【鬼送り】
これは私が友人だったA子から聞いた話。
A子は小学校の教師になって3年目。まだまだ新任だ。教師というのはどうやらストレスが溜まるらしく、よく私を飲みに誘っては愚痴をこぼしていた。
その日、聞くことになるだろう話も、そんな愚痴のひとつだと思っていた。
A子の行きつけのバーというところに呼び出され、飲み始めて30分くらい。他愛のない世間話をしたり、いつものA子の愚痴を聞いていた。カクテルを2杯くらい飲み、互いにほんわかと酔い始めたとき、A子がおもむろに怖い話をしよう、と言い始めた。
怖い話は私も好きだった。
「鬼送りって話なんだけど、話していい?」
A子にしては珍しく慎重に聞いてくる。
「ちょっと怖い話だけど、大丈夫?いい?」
「鬼送り・・・いい?」
しつこいな・・・。
いいよ!と私は答えた。
これは私が友人だったA子から聞いた話。
A子は小学校の教師になって3年目。まだまだ新任だ。教師というのはどうやらストレスが溜まるらしく、よく私を飲みに誘っては愚痴をこぼしていた。
その日、聞くことになるだろう話も、そんな愚痴のひとつだと思っていた。
A子の行きつけのバーというところに呼び出され、飲み始めて30分くらい。他愛のない世間話をしたり、いつものA子の愚痴を聞いていた。カクテルを2杯くらい飲み、互いにほんわかと酔い始めたとき、A子がおもむろに怖い話をしよう、と言い始めた。
怖い話は私も好きだった。
「鬼送りって話なんだけど、話していい?」
A子にしては珍しく慎重に聞いてくる。
「ちょっと怖い話だけど、大丈夫?いい?」
「鬼送り・・・いい?」
しつこいな・・・。
いいよ!と私は答えた。
