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Kalraの怪談

第36章 三十六夜目:鬼送り

☆☆☆
A子と話したのが3日前です。
そして、今日、私も影を見ました。

A子が言うには、私が辿れる道は二つだけです。
ひとつは、鬼を別の誰かにつけること。
もうもうつは、この鬼を目的地まで送り届けることです。

でも、この三日間考えて、第三の方法を考えました。
それで、ここに、こうしてこの話を書きました。

鬼を1人の人につければ、鬼はその人に憑いていく。
でも、10人、20人、100人の人に憑いたらどうなるか?
きっと、ひとりひとりに憑く鬼の力は弱くなるに違いありません。
そうなれば、取り殺されることはないのではないでしょうか?

このお話を読んでくれている人は、きっと怖い話を好きな人たちですよね?

だから、私、その人達に呼びかけて、何人もの人に「いいよ」と言ってもらえれば、鬼の力は薄まってしまうのではないかと考えたんです。

もしかしたら、ちょっと鬼の影を見るくらいはできるかもしれません。

これは実験です。うまく行かなければ、別のことを考える必要があります。明日か、明後日には結果が出ることでしょう。

お願いです。一人でも多くの方の協力が必要です。
協力してくださる方は、画面の前で
『いいよ』
とつぶやいてください。

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