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Kalraの怪談

第42章 四十二夜目:黒い人

それからだよ。この家の、特に女子の前には時折、あの黒い人が現れ、体を奪う機会を狙うようになったんわ。

実はね、私の姉も体を奪われたんだ。今となってはなんの願いをかけたのか分からんが、私の姉さんも、14歳で人を喰らおうとした。そして、私の兄が撃ち殺したんよ。私は一度、姉さんが変わったのを見ているんだ。なのに、実際にMさん(私の祖母の名)を喰うところを見るまで、お前の姉さんが入れ替わられたことに気が付かなかった・・・。
本当に済まない、済まないことをした・・・。

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