
Kalraの怪談
第45章 四十五夜目🌕️:精神病院にて
「私は病気ですか?」
「『夫』が家にいるんです。どうしたらいいか・・・」
「『夫』は私を殺そうとしているかもしれない・・・」
彼女にとって知らない『夫』と暮らすストレスは相当なのかもしれない。
「もし、お辛いようでしたら、前回よりもう少し強い薬をお出しします。可能であれば、娘さんの家に行くこともご検討されては?」
とHは告げた。
Rさんは薬を求め、深々と頭を下げて診察室を後にした。
結果的に、Rさんに会ったのは、これが最後だった。
最後の診察から1週間ほど経ったある日、病院に刑事が訪ねてきた。
「Rさんのことでお話を」
という。
聞くと、Rさんが自宅で遺体となって発見されたというのだ。自殺・他殺、両面の可能性があるので現在捜査中とのことだった。
「ところで・・・」
刑事は続ける。
Rさんの家の二階から、Rさんの夫の遺体も見つかったという。夫の遺体は死後2ヶ月以上経っていると。
「おそらく、夫を殺したのはRさんだと思われます。」
警察では、Rさんが夫を殺し、夫の遺体を2階に放置していたと判断したのだ。娘の供述も踏まえると、Rさんが初診に来た日の1〜2週間前にはすでに殺されていただろうと判断された。
Hは、警察の協力要請に応じて、診察記録から2〜3の証言をしたが、頭の中は真っ白だった。
「『夫』が家にいるんです。どうしたらいいか・・・」
「『夫』は私を殺そうとしているかもしれない・・・」
彼女にとって知らない『夫』と暮らすストレスは相当なのかもしれない。
「もし、お辛いようでしたら、前回よりもう少し強い薬をお出しします。可能であれば、娘さんの家に行くこともご検討されては?」
とHは告げた。
Rさんは薬を求め、深々と頭を下げて診察室を後にした。
結果的に、Rさんに会ったのは、これが最後だった。
最後の診察から1週間ほど経ったある日、病院に刑事が訪ねてきた。
「Rさんのことでお話を」
という。
聞くと、Rさんが自宅で遺体となって発見されたというのだ。自殺・他殺、両面の可能性があるので現在捜査中とのことだった。
「ところで・・・」
刑事は続ける。
Rさんの家の二階から、Rさんの夫の遺体も見つかったという。夫の遺体は死後2ヶ月以上経っていると。
「おそらく、夫を殺したのはRさんだと思われます。」
警察では、Rさんが夫を殺し、夫の遺体を2階に放置していたと判断したのだ。娘の供述も踏まえると、Rさんが初診に来た日の1〜2週間前にはすでに殺されていただろうと判断された。
Hは、警察の協力要請に応じて、診察記録から2〜3の証言をしたが、頭の中は真っ白だった。
