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Kalraの怪談

第2章 二夜目:七不思議巡り

【七不思議巡り】

「今晩、7時に学校で」

あいつはそう言った。僕は気が進まなかったけど、学校に来た。

この学校には七不思議がある。
それを全部二人で夜に回ろうというわけだ。
夏の夜にピッタリのイベントだと思うが、僕は本当は嫌だった。けど、友達の手前、逃げるのも癪に障る。

僕は7時を少し過ぎて学校の校門に来た。
あいつはすでについていて、校門の中から手を振っている。月もない晩だったが、街頭の明かりがあいつの顔を照らしていた。
内側からあいつが門を開ける。
いつもの昇降口から学校に入る。見慣れた昇降口だが、夜、少し離れた街灯の明かりだけを頼りに歩くと、なんだかそれだけで気味が悪い。

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